介護保険を使えるようになるために!活用までの10の道のり。認定前でも使える裏ワザあります

高齢者の生活関連

ご訪問くださり誠にありがとうございます。

この記事は、介護保険についての情報を集めている方や、これから高齢の親御様をサポートされるご家族様に向けて書かせていただいています。

項目が多いので、必要な部分をお読みいただければと思います。

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この記事を発信する目的

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一人でも多くの方が、私たちと同じような不安や困惑に陥らないでほしい

これがこの記事を発信させていただく目的です。

我が家の場合、通いでのダブルケアを経験していました。

5歳と3歳の子供たちを抱えながら80代の義父を介護するダブルケア時は、とにかく必死に毎日を生きていくという感じでした。

自分たちだけでは介護は無理だったので、独居生活を送る義父のため、介護保険を活用して必要なサポートを受けていました。

しかし、その状態に至るまでがなかなか困難な道のりでした。

何しろ、介護のことなど最初は何もわかりません。

どこから手を付けたらよいのか途方に暮れてしまいました。

まるで宇宙空間にほっぽり出されたかのような感じです。

それでこの記事では、当時の私たちが知りたかったことを書いています。

高齢の親の介護は突如必要になることがあります。

何の準備も知識もないのに、急に介護に直面するのは本当に辛いです。

物凄く困惑し、不安になります。

でも、介護保険について『知る』ことによって不安はだいぶ軽減します。

特に、介護認定を受けるであっても介護保険を活用できることを知っておくと安心できます。

(急に介護が必要になることがあるので、この制度は本当に助かります)

この記事を通して、介護保険を活用し、必要なサポートを受けられるようになるためにどうすれば良いのかをご紹介したいと思います。

一人でも多くの方が、私たちと同じような不安や困惑に陥らないでほしい

これがこの記事を発信させていただく目的です。

特に、もしも親御様が入院されているなら、入院中に退院後の在宅生活のことを考えておられると思います。

退院後の在宅生活には、様々な困難が生じることがあります。

例えば、このような問題があります

玄関、お手洗い、お風呂などに手すりがなく、段差が危ない
解決方法 ➡ 介護保険対応の住宅改修工事を頼む

退院後、親御様一人では入浴できなかった
解決方法1 ➡ 介護保険を活用し訪問介護(ホームヘルパー)を頼む
解決方法2 ➡ 介護保険を活用しデイサービスを利用する

布団から起き上がるのが大変
解決方法 ➡ 介護保険適応の福祉用具(介護用ベッド)をレンタルする

身体機能向上のためリハビリを行いたい
解決方法 ➡ 介護保険を活用しデイケアサービスに通う

一見、大きな困難に思えることも介護保険を活用することによってサポートを受けることができます。

今回の記事では、ダブルケアを経験し、その後介護福祉士となった僕から、どうやったら介護保険を使えるようになるのか?

10の道のりをご紹介したいと思います。

介護保険は、病院で使う『健康保険証』のように使うことはできません。介護サービスを提供している事業者と契約することによってはじめて使うことができます。

ヘルパーさんを頼みたければ訪問介護の事業者と、デイサービスを利用したければその事業者と、訪問リハビリを利用したければその事業者と、介護ベッドなどの福祉用具をレンタルしたければその業者さんと契約を結ぶ必要があります。契約を結んで初めて介護保険を使うことができます。

では、介護保険を活用するために、まず最初に何をすればいいのでしょうか?

介護保険活用までの10の道のり

順番に取り上げたいと思います。

①地域包括支援センターへ足を運ぶ

white wooden table with chairs set

地域包括支援センターとは、生活についての『よろず相談所』です。

だれでも相談に行くことができます。

地域包括支援センターには、『社会福祉士』『保健師』『ケアマネジャー』が勤務しています。

高齢者の生活に関する『プロ集団』です。

我が家の場合、最初に『社会福祉協議会』に行ってしまいました。

似たような感じなのですが、全然違う組織です。

もしも地域包括支援センターに行っていれば、その後の義父の生活や我が家のダブルケアも違ったものとなっていたかもしれません。

地域包括支援センターの場所はインターネットですぐに検索できます。

『お住まいの地域(住所)』と、『地域包括支援センター』と入力すれば、最寄りの場所を調べることができます。

介護保険を利用するためには、『介護認定』を受けなければなりません。

あれこれ自分で調べるよりも、『地域包括支援センター』に行ってしまった方が早いです。

相談員の方が必要なことを親切に教えてくれます。

地域包括支援センターでは、大きく分けて3つの面でサポートを受けることができます。

1高齢者の生活面
『介護保険について知りたい』
『免許を返納して買い物難民になってしまった』
『介護予防のための情報が欲しい』
など、介護のことや介護予防のこと、高齢者の生活に関係することを相談できます。

2医療的なこと
『脳梗塞で倒れてしまった』
『認知症かもしれない』
地域包括支援センターには保健師さんがおられて、医療的な相談を受けてくださいます。

3権利擁護に関すること
『成年後見制度について知りたい』
『虐待かもしれない』

ほかにも、
『ケアマネージャーを紹介してほしい』
『お弁当の宅配があると聞いたんだけど』
『家にリハビリの先生がきてくれるのは本当ですか?』
『ヘルパーさんを頼みたい』などの情報提供。

さらに、
『内縁の妻が急死してしまい家の中がめちゃめちゃだ』
『生活保護について相談したい』
などといった内容であっても対応してくれます。必要に応じて、他の専門職につなげてくれます。

介護保険の申請の方法ももちろん教えてくれます。

このようなことを教えてくれます
・申請書(役所にあります)を記入すること
・介護保険証を持参すること(65歳以上の方には全員送付されています。もしも失くしてしまったら再発行してもらえます)
・主治医の意見書が必要になること
・認定調査を受けることが必要なこと(行政の方で担当者を決めてくれます。後日、担当の方から訪問日を調整するための連絡があります)
・認定が出るまでに約1ヶ月くらいかかること

その場ですぐにケアマネージャーさんを紹介してもらうようお願いしたいかもしれませんが、まだできません。

なぜなら、認定調査を経て、介護度が決まらないと、介護保険サービスを使うことができないからです。

ここが少しややこしいのですが、『要介護』1~5であるなら、『介護が必要な方』と認定されたということなので、介護保険サービスを活用することができます。どこかの居宅介護支援事業所のケアマネージャーさんに担当をお願いすることになります。

一方、『要支援』1~2だと、『介護予防が必要な方』と判断され、ケアマネージャーさんは、地域包括支援センターの方が担当されることになります。

認定調査の結果、『非該当』になることもあります。つまり、介護保険サービスを活用することはできないということです。

この3つのどれに当てはまるかがはっきりしないと、前に進めないのです。

介護保険を使うためには、『要介護』か『要支援』のどちらかに認定してもらうことが必要です。

いずれにしても、手始めとして地域包括支援センターに行って相談するのが一番早いです。

地域包括支援センターの職員さんは、介護保険の制度について熟知しています。

親御様の状況をお伝えすると、断定的なことは話されませんが、大体どれくらいの介護度が出そうか予測してくれます。

要支援1~2又は、介護度1~5のどれかによって、1か月にどれくらい介護保険サービスを使えるかが変わってきます。

介護度の通知が市役所から届くのは約30日後です。

それまでの間に親御様の在宅生活のどこを介護保険で賄い、ご家族はどの点をサポートするか、大まかに考えておくことができます。

②かかりつけ医に会う

主治医に会って介護保険を受けたいことを伝えましょう

介護認定を受けるためには主治医の意見書が必要です。

もしも『主治医なんかいない』という場合は、近所のクリニックでも大丈夫です。

今度受診して、『介護保険を利用したい』と相談し、主治医になっていただきましょう。

主治医の元には、後日役所から『意見書』を書くように依頼が行くことになっていますので、事前にその旨伝えておくと話が早いです。

介護保険を使いたい方に本当に介護が必要なのかを証明しなければなりません。

そのために重要なのが主治医の意見書です。4の項目で取り上げる『認定調査』と二本柱で最終的に決まることになっています。

介護が必要な親御様や、支えられるご家族の状況はそれぞれです。

もしかしたらご家族はそれほど介護に関われないかもしれません。(ちなみに、我が家は子供たちが小さかったのでできることも限られていました)

そうした状況なども含めて、主治医の先生によくお話しされることをおすすめします。

我が家の場合は、小さい子も連れて家族総出で主治医のところに押しかけ、一生懸命介護保険の必要を訴えました。

義父はパーキンソン病と脳梗塞を患っていたことや、一生懸命訴えたこともあってか、降りた認定は『要介護4』でした。ケアマネージャーさんも驚いていました。介護保険サービスを1ヶ月30万円程使うことができる介護度です。大変助かりました。

③役所で介護保険の申請する

役所で申請します

親御様の住んでおられる自治体の役所に行って申請します。

『高齢者福祉課』や『介護保険課』などの窓口があります。

申請書は役所にあります。

ゆっくり書きましょう。

申請書には『主治医』を書く欄がありますので、先生の氏名・クリニックの住所・電話番号・最終受信日をメモして持っていきましょう。

忘れずに『介護保険証』と『印鑑』を持参しましょう。

④介護保険のための認定調査を受ける

gray magnifying glass and eyeglasses on top of open book

後日、認定調査担当者から連絡が入ります。

その地域で活動しているケアマネージャーさんが担当されることが多いです。

連絡がきたら、日程を調整します。ご家族(主介護者)も同席できる日を幾日か候補日として伝えましょう。

日程が決まったら、忘れないように親御様のカレンダーに大きく記入しておきましょう。

『認定調査』の目的は『この人にはどれくらいの介護が必要か』ということを見極めるためです。

在宅生活の中で、どんなところにどれほどの手助けが必要なのかを知るためにやって来るのです。

自宅で生活しておらられば、自宅で調査が行われますし、入院していれば病院で行われます。

普段の生活の様子を見ていただければ大丈夫です。

がしかし、うちの義父もそうでしたが、どうしても『いいところ』を見せようとして頑張ってしまう方は多いです。

普段は決してしないようなことを、『この時とばかり』やってしまうのです。

ちなみに義父は、左半身マヒしているにもかかわらず、階段をずんずん上ってしまいました。

僕たちは、『非該当』になってしまうのではないかとひやひやしてしまいました。

親御様が普段と違うことを言ったりやったりしそうであれば、あらかじめ親御様の様子などをメモに書いておき、タイミングを見て調査員の方に渡しましょう。

・認定調査で尋ねられること

たくさんの点について聞かれます。

大きく分けるとこのような点です。

1お体の機能や動きに関すること

お体にマヒがあるか?
座っていられるか?
起き上がれるか?
歩行はどうか? など

2生活での機能について

食事の飲み込みはどうか?
おトイレはどうか?
洗顔はどうか?
着替えはどうか? など

3認知機能について

生年月日や年齢を言えるか?
名前を言えるか?
今の季節を言えるか?
外出から戻って来られるか? など

4お気持ちや行うことについて

物を盗られたなどと言うことはあるか?
感情が不安定になることはあるか?
同じ話を何度もするか?
「家に帰る」といって落ち着きがないことがあるか? など

5社会生活について

自分で薬を飲めているか?
金銭の管理はできるか?
集団に適応できるか?
調理できるか? など

6過去14日間に受けた医療行為について

点滴  人工透析  人工肛門の処置  人工呼吸器  経管栄養褥瘡の処置  
などを受けられたか

認定調査は1時間くらいで終わります。

⑤必要であれば先行してサービス使う(裏ワザ的方法)

young positive woman helping senior man using laptop

親御さんの状態や状況によっては、認定が出る1か月後まで待てない場合があります。

例えば、急に入院になってしまい、幸い回復し退院の日も決まったものの、まだケアマネージャーさんも決められないし、独居になるので食事も心配、自宅には手すり一本ないし、困ることがいろいろあり心配だという場合です。

入院中は結構介護度が重く出ることが多いので、入院中に認定調査を受けるのは有効です。

でも、まだ介護認定の結果が出ておらず、退院後すぐに困ることが目に見えているので『どうしよう?』と心配になるかもしれません。

そのような場合は、地域包括支援センターに相談すると良いと思います。

地域包括支援センターの担当者からヘルパーさんの事業所に連絡してくださり、『○月○日に退院してくる方がいるので、暫定でヘルパーさんの用意をお願いします』と橋渡しをしてくれることもあります。

自宅の住環境を整えるために、福祉用具レンタルの業者さんに依頼して、杖や置き型の手すりなど、サンプルの福祉用具を貸してくれることもあります。

自立型の手すりもレンタルできます
起き上がるのに大変便利です

この『暫定』というのが裏ワザ的な方法です。

介護認定が出ていなくても介護保険サービスを使うことができるのです。

緊急性が高いと判断されれば利用可能です。

ただし、注意が必要なのは、もしも認定の結果『非該当』になってしまった場合、介護保険からは1円も出ません。ヘルパーさんを頼んだとしたら全額自己負担となります

なので、地域包括支援センターの担当者とよく相談していただきたいと思います。

⑥介護認定通知書と介護保険証を受け取る

介護保険を使うまでの道のりは?

約1か月後、介護認定通知と介護保険証が親御様の自宅に送られてきます。

ここには、

『要介護○』 1~5のうちのどれか
『要支援○』 1~2のうちのどれか
『非該当』

のどれかがが記載されています。

他にも、『認定の有効期限』『区分支給限度額』が記載されています。

『区分支給限度額』とは、1ヶ月にいくらまで介護保険を使えるかを示すものです。

ここがまた分かりにくいところなのですが、『○○単位』という書き方をしています。

仮に、『要介護1』だと、『区分支給限度額』は『16,765単位』となります。

これは、早い話が介護保険のいろいろなサービスを『1ヶ月約167,650円使えます』ということです。

自己負担金額は親御様の収入によって変わります。

多くの方が1割負担です。(2割や3割負担の方もおられます)

基本、1単位10円で計算します。

なぜ『約』がついているのか?と思われたかもしれません。

介護の世界では『単位』という計算方法を用いますが、住んでいる地域によって単価が若干違ってくるからです。

これは、介護職の方のお給料が地域によって差があるためです。

⑦ケアマネージャーさんを決める

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『認定通知書』と一緒に、『介護保険証』も同封されています。

そこにも、『要介護○』又は『要支援〇』と記載されています。

もしも、『要支援1』か『要支援2』と記載されていたら、最寄りの地域包括支援センターに行きましょう。

そこが、ご本人の担当ケアマネジャーさんがいるところです。

もしも、『要介護〇』と記載されていたら、居宅介護支援事業所に所属するケアマネージャーさんを決める必要があります。

では、どのように『良い』ケアマネージャーさんを決めることができるのでしょうか?

いくつかポイントを挙げてみたいと思います。

僕は介護福祉士として働いています。

法人内には、ケアマネージャーさんが働く居宅介護支援事業所があり、毎日お会いしお話しもしています。

やはり、いろいろなタイプの方がいらっしゃいます。

「この方なら是非お願いしたい」という方もいらっしゃれば、「この方にはとても頼めないな」という方もいらっしゃいます。

役所の窓口や、地域包括支援センターに行けば、市内の『居宅介護支援事業所』の表を受け取ることができます。

以下の点なども参考にしていただき、決めていただければと思います。

・さえぎらずに話を最後までじっくりと聞いてくれる

これは一番大事です。本当に心配し、気遣ってくれる方は、『言う』ではなく『聴く』姿勢にあふれています。

すぐに話をさえぎり、自分の考えや法律などを持ち出す方は難しいです。

・話し方がゆっくりな方

これも大事です。ケアマネージャーさんは忙しいです。とにかく飛び回っています。それでも、ご利用者やご家族に対してゆったりと構えて、ゆっくり話せるのは、心にゆとりがある証拠です。冷静に状況を見て的確なアドバイスを授けてくださると思います。

・ご自分も介護の経験がある

元々『医療畑』からケアマネージャーさんになった方や、『介護畑』からケアマネージャーさんになられた方がいます。
 ご自分の親御様であれ、仕事として取り組んでこられたことであれ、介護の経験があるなら、介護独特の辛さ、悲しさ、またはうれしいことなどを経験されています。介護者の気持ちを分かってくれると思います。

・自宅の近くに事業所がある

そうできれば一番いいです。

何かあった時には、すぐに駆け付けてくれるなら安心です。

ケアマネージャーさんが決まったら、ケアマネージャーさんの事業者と契約を結びます。

その後、ケアマネージャーさんといろいろな点を打ち合わせていくことができます。

『今、ご本人はどんなことで困っているか?』について尋ねられると思います。

例として・・・・・
・退院したばかりで体が思うように動かないので、家でリハビリを受けたい
・掃除ができないで困っている
・買い物ができず困っている
・自分で服薬するのが難しい
・栄養豊かな食事ができていない
・お風呂に入りたいが自分では入れない
・お風呂やトイレに手すりがほしい
・ベッドからの起き上がりが大変
  などなど・・・・・・

こうした自宅での生活に関することや、お体に関することなどを一緒に掘り起こしていくことができます。

この時に大事なのは、『ケアマネージャーさんに丸投げしない』ということです。

ご本人、介護者(家族)、ケアマネージャーさんがチームとして自立に向けて進んで行くことが大切です。

訪問ヘルパーとして働いているとよくあるのですが、ご本人は希望していないのに、家族やケアマネージャーさんが必要だと判断し、勝手に依頼してしまうケースです。

訪問してみると、「オレはヘルパーなんか頼んでいない」と最初から怒っておられるケースもあります。

ご本人が介護保険サービスの利用を納得してからでないと、自立に向けてチームとして進んで行けません。『頼んでしまえばなんとかなる』と考えるのはNGです。

⑧ケアプランを確認する

crop businessman giving contract to woman to sign

一緒に話し合ったことに基づいてケアマネージャーさんはケアプランを作ってくれます。

ケアマネージャーさんからの説明をよく聞きましょう。

・ご本人の困っていることが解決できるようにプランが組まれているか?

・どんなサービスが1週間の間にどれくらい入っているか?

・費用面は介護保険適用の範囲で賄えているか?

もしも、『そこは違うな』と感じたら率直にそのことを伝えましょう。

決して遠慮してはいけません。特に、親御様が理解し納得できるように最善を尽くしましょう。

長くなってきましたが、もう少しで、介護保険を使えるようになります。

⑨サービス担当者会議が開かれる

photo of people having meeting

ケアマネージャーさんの作ってくれた介護プランに基づいて、関係する事業所の責任者が一同に集まります。

何のためかというと・・・・

・ケアプランの確認
・ご本人との顔合わせ(ご本人についての情報共有)
・それぞれの事業者が、どんなサービスを提供するのか知っておく
  などです。

ご本人の自宅で開かれますので、ご本人やご家族も出席していただきます。

最初はなんとなく物々しい感じがするかもしれませんが、半年に一度開かれますし、だいたいいつも同じ顔触れで集まるので、すぐになじんできます。

⑩介護保険適用の各サービス事業者と契約する

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サービス担当者会議が終わると、それぞれの事業者がケアマネージャーさんのプランに基づいて計画書を作成し、契約書と一緒に持ってきます。

契約書を交わすと、いよいよ介護保険活用スタートです。

参考:介護保険適応福祉用具でよくレンタルされている用品

バスチェアーは便利です
電動ベッドは必需品です

参考:訪問介護サービスを利用される場合確認したい点

訪問ヘルパーさんを頼むならその事業者とそれぞれ契約を結ぶことになります。

もしも、最初に利用される介護保険サービスが訪問介護(訪問ヘルパー)だとしたら、契約書について以下の点を確認していただきたいと思います。

・キャンセル料はどうなったら発生するのか?
・家の中の物をヘルパーが壊してしまったら賠償してもらえるのか?
・何か問題があった時に、どこに連絡すればよいのか?
  などです。

こうした点を確認しておけば、もしもの時に安心です。

訪問介護(訪問ヘルパー)事業所の担当者は、ケアマネージャーさんのプランに基づいて訪問介護の計画書を持参してきます。そこにはこのようなことが書かれています。

・解決されるべき課題
・長期目標 短期目標
・ご本人、ご家族の希望
・週間計画表

週間計画表を見れば、どの曜日の何時から何時にヘルパーさんが来てくれるのかわかります。

できればカレンダーかなどに分かりやすく書いておくと、親御様はヘルパーさんの訪問に慣れやすいと思います。

この訪問の時までには、事業所としてどのヘルパーさんを派遣する予定になっているか、だいたい決まっていますので、どんな方が来てくれる予定かさりげなく尋ねてみてください。

ここまでくると、やっと介護保険サービスを利用することができます。

僕もそうですが、介護に携わっている方は、もちろん全部ではないでしょうが、『人と関わるのが好きな方』が多いです。

時間の許す範囲ではありますが、いろんなお話しができ、お互いのことが分かってくると訪問のひと時は『楽しい』ものとなります。

ぜひ、介護保険サービスを『楽しんで』いただきたいと思います。

最後に

framed board with blank stickers placed on floor

ここまで、『介護保険をどのようにしたら使えるのか』という点を取り上げました。

なかなかたどり着くまで大変でしたね。

道のりは遠いように感じるかもしれません。

しかし、もしも介護保険を利用しないとしたら、すべてを自分たちでやらなければなりません。

はっきり言って、『自分たちの人生は送れない』と感じるほど大変な毎日となります。

介護は、前触れなくいきなりやって来ることがあります。

我が家もそうでした。

ある日、義父と家族で近所のスーパーに買い物に行きました。義父はいつものようにカートを押していました。

すると、あれよあれよという間に倒れてしまったのです。脳梗塞を起こしてしまいました。

救急搬送 ➡ 入院 ➡ リハビリ入院(介護老人保健施設:通称『老健』)➡ 自宅

という経路をたどってきました。

家に帰って来るまでに約半年かかりました。

その間に、介護認定を受け、ケアマネージャーさんを決め、住宅改修工事行い、福祉用具をレンタルするなどして状況を整えました。

それと並行して訪問介護(ヘルパーさん)を頼み、デイサービスも申し込み、訪問リハビリの先生にも来ていただくようにお願いしました。

すべて介護保険を使うことによって受けられたサービスです。

一人の人にこれほどのサービスを提供してくれるのです。

介護保険を使わない手はありません。

介護保険を活用することによって、ひとり暮らしであっても様々な人たちと触れ合う機会が増えます。

良い刺激になります。

様々な方から声をかけてもらったり、お話する機会も増えます。

介護保険を十分活用することによって、人のぬくもりを感じながら、より安全に暮らしていただくことができます。

一人でも多くの方に、介護保険を十分活用していただきたいと願っています。

 

 

 

 

 

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