身体介護ヘルパー訪問例、自宅での入浴のために。メリットとデメリットのご紹介

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身体介護のご依頼の内容で、入浴介助は多いです。

高齢者の入浴には危険が付きまといます。

ご家族が頑張って介助されることも多いと思いますが、「大変だ」と感じられることが多いと思います。

この記事では、訪問ヘルパーを依頼すると、高齢者の入浴に関して、どんなメリットがあるか、また、デメリットがあるかを具体的なご利用者の例を含めながらご紹介したいと思います

親御様のご様子が心配なものの、様々な事情によって足繫く会いに行けない方もたくさんいらっしゃることと思います。

そろそろ、『ヘルパーさんを頼もうか、どうしようか?』

とお考えの方々も多いと思います。

ご利用者ごとにケース異なりますが、少し似ているところはあるかもしれません。

ご考慮される際の参考にしていただければ幸いです。

この記事で分かること
・訪問ヘルパーが行う入浴介助とはどのようなものか?
・ご利用者にとってどんなメリットがあるか?
・ご家族にはどんなメリットがあるか?
・デメリットとなることがあるか?その対策は?
・訪問ヘルパーご利用の注意点
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1 訪問ヘルパーの入浴介助とはどのようなものか?

ひと口に『入浴介助』と言っても様々なケースがあります。

基本的には、ケアマネージャーさんのケアプランに沿ってサービスを提供していきます。

大原則として・・・

・自立支援(ご本人の意思を尊重する)

・ご自分でできることはおこなっていただく(残存機能の保持)

ということになります。

なので、ヘルパーは、ご本人が行うのが困難なところをお手伝いする立ち位置です。

実際の訪問例からご紹介します。

1ー① 参考例:K様の例

K様の状況
80代男性。週2回、訪問ヘルパーによる入浴介助のサービスを利用。
要介護2。軽度認知症あり。
奥様と二人暮らし。
息子様は近くに住んでおられるが、ほとんど関りはない。
デイサービスのご利用なし。

一日のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごす。
足が立たなくなる時があり、ベッド横にポータブルトイレを置いている。
調子が良い時は、キャスター付き歩行器を奥さんが引っ張って、お手洗いへ行かれる。
ベッドからの起床、立ち上がりなど、奥様がサポートしておられるが、困難を感じておられる。

入浴時の状況
入浴前の準備
・お湯入れ
・シャワーチェアーの準備(浴室は狭いので、ご本人の体の動きや歩行の動線を考え、角度などを調整)
・浴槽内に踏み台と滑り止めマットを沈めておく
・タオルの準備
・時期によっては、脱衣所と浴室内の温度調整(温めておく)
移動
入浴は体力を使うので、ヘルパーがベッドからの起床を介助し車椅子に移乗、脱衣所へ移動。
車椅子は、前方を浴室内へ向けておく。浴後すぐに座れるようにするため。
脱衣
ご本人両腕は使えるので、自分で途中まで服を脱ぐことはできる。
ズボンは脱げないため、車椅子から浴室入り口の手すりにつかまって立っていただき、ヘルパーが脱がせる。
洗髪・洗体
シャワーチェアーに座り、片手で壁の手すりにつかまっていただく。(目をつぶる際、バランスを崩さないため)
もう片方の手で頭を洗う。全部は洗えないため、一部ヘルパーが介助。
洗体も同様だが、陰部はご自分で洗う。
おしりは、ご自分で洗えないため、手すりにつかまって立っていただきヘルパーが介助。
入浴
浴槽の縁に取り付けてある手すり(ヘルパーの体や手をつなぐこともある)につかまっていただき、ゆっくり浴槽をまたぎ入浴。
ヘルパーは、バランスを崩さないように、お体を支える。
沈めておいた踏み台に座っての入浴になるため、腰湯となる。
肩を冷やさないように、お湯をかけるなどして対応する。
湯船に入る時間は数分程。(長湯すると、体力を奪われ立てなくなることがある)
浴後
浴後は、浴前よりお疲れになっているので、より一層お体の動きに注意を払う。
湯船から出た後、一度シャワーチェアーに座っていただく。
その後、手引きにて脱衣所へ移動することが多い。
設置してある車椅子に座っていただき(あらかじめ座面にタオルを敷いておく)、お体を拭いた後、リハビリパンツを履き、着衣する。
車椅子にてベッドへ戻る。

2 訪問ヘルパー利用はご本人にとってどんなメリットがあるか?

・定期的に入浴でき、清潔を保てる。
・体を動かし、残存機能の保持に役立つ。
・ヘルパーはご本人と会話しながら介助をすすめるので、その会話によっても刺激を受けることができる。
・ヘルパーと仲良くなり、訪問が楽しみになることがある。
・安全のうちに気持ち良く入浴できる。

3 訪問ヘルパー利用はご家族にどんなメリットがあるか?

・ご本人の入浴の介助をおまかせできる。
・ご本人の残存機能が保持されることによって、在宅介護の負担が軽減されることがある。
・親しくなってくると、ヘルパーに介護の相談や愚痴を言ったりできる。(小声で)
・介護保険で利用できるサービスの種類について情報が入ってくる。(例:ショートステイ、デイサービス、デイケアサービス、訪問入浴サービスなど)

4 訪問ヘルパー利用にはデメリットとなることがあるか?その対応策

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基本的にはデメリットとなることはそれ程ありません。

その理由としては、ヘルパーが定期的に訪問し顔なじみになり、いろいろお話しなどしていくと、お互いに打ち解けてきます。

すると、ご本人の生活サイクルやお気持ちの中にヘルパーの訪問がしっかりと組み込まれていきます。

不思議なもので、そうなってくると、『毎日ご飯を食べるのと同じように』『ヘルパーさんがやって来る』のも自然なことになってきます。

それでも、デメリットとなるかもしれないことはありますので、以下にご紹介します。

急にヘルパーの訪問をお休みすると、キャンセル料金が発生することがある
 (訪問介護事業所との契約内容によります・・・契約書を参照してみてください)
             ⇩
 対策:お休みの予定が分かったら、早めに訪問介護事業所に連絡する
    ヘルパー訪問日を別の日に変更することもできる。

ご本人の気分によってヘルパーが訪問してから、「入りたくない」と言われることがある
             ⇩
 対策:ヘルパーは声かけして様子を尋ねます。状況によって、体への負担の少ない『シャワー浴』や『清拭』や『足湯』に変更するなどの対応をします



来てくれるヘルパーと気が合わない
             ⇩
 対策:ご本人には必ず『サービス提供責任者』という肩書の担当者が付きます。その人に相談することができます。場合によっては、訪問する担当のヘルパーを交代してもらうこともできます。ケアマネージャーさんの方が相談しやすければ、それも可能です。ケアマネージャーが上手に訪問介護事業所の方に連絡してくれます

このように、ほとんどの場合、何とかなることが多いです。

ただし、次の項目でご紹介する点をご留意いただければ幸いです。

5 訪問ヘルパーご利用の注意点

訪問するヘルパーは、入浴の際にご本人が行うのが難しいところをサポートをするのが仕事です。

ところが、誤解されるケースが多い点ので注意が必要です。

どんな誤解というと・・・

「ヘルパーは何でもやってくれる人」と思ってしまう。
「こっちは金を払ってヘルパーを頼んでいるんだから、何でもやってくれて当然」

と考えておられる方は、ヘルパーの訪問は困難になります。

上記のように考えておられる方は、介護保険サービスの単なる『消費者』となってしまっています。

介護保険サービスは、ご本人・ご家族・介護サービス提供者(ケアマネージャーさんやヘルパーが『チーム』となってご一緒にできることを行わないとうまく進んで行きません

訪問ヘルパーは、ご本人の『自立支援』と『残存機能の保持』をいつも考えています。

そのために、いろいろと声かけをさせていただいています。

例えば、

「○○さん、右足をもう少し上げられますか?」
「左手で頭を洗ってみましょうか?」
「右手で壁の手すりをつかんでください」
「もうそろそろお湯から出ましょうか?」

など、けっこう細かいことまで声掛けしたりします。

ご本人の中には、それを「お節介だ」「いろいろ命令してくる」「わずらわしい」「お客に指示するな」と感じる方もいらっしゃいます。

訪問するヘルパーも注意しながら声掛けするのですが、どうかご理解いただければ幸いです。

6 まとめ

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高齢者のサポートのために訪問ヘルパーを利用されるのは良い方法の一つです。

自立支援
残存機能の保持

これらの点を踏まえつつ、訪問ヘルパーはサービスを提供していきます。

中にはわがままな方もいらしゃいますが、接遇などの研修も受けていますので、うまく対応してくれます。

ご本人とヘルパーの顔を合わせる回数が増えていくにしたがって、お互いになじんできて、親しくなれることがほとんどです。

訪問ヘルパーがやって来るのを首を長くして待っておられる方も多いです。

ケアマネージャーさんやサービス提供責任者とよく相談しつつ、安全のうちに気持ち良く入浴していただけることを願っています。

入浴に必要な福祉用具や住宅改修について取り上げた参考記事
・自宅での入浴のためにヘルパーを活用する。同居家族がいる参考例紹介

もしもご不明な点等ありましたら、コメント欄からお知らせいただければ、可能な範囲でお答えさせていただきたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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