ご訪問いただきありがとうございます。
介護福祉士として在宅の高齢者を支援するヘルパーの仕事をさせていただいています。
介護保険を使えるのは助かるのですが、ヘルパーさんを派遣してもらうのに、実際に費用はいくら位かかるのかは気になるかもしれません。
きっとケアマネージャーさんから費用のことも伝えられているとは思いますが、様々な出費がかさんだりすると、少し心配になるかもしれません。
今回の記事では、『要支援』の認定を受けておられる方が『介護予防・生活支援サービス』を利用された場合、1ヶ月にいくら位かかるのかを取り上げたいと思います。
利用するサービスによって費用は変わってきます。でも、どんなにかかっても自己負担額は1ヶ月に1万円、高所得者の方でも3万円見ておけば大丈夫です。
担当のケアマネージャーさんが緻密に計算してくれるので、心配ありません。もしも、介護予防サービスで使える金額から足が出そうだったら、事前に教えてくれます。
本題に入る前に、『要支援』認定や『介護予防・生活支援サービス』について少しご説明させていただきたいと思います。
『介護保険サービス』を利用するためには『介護認定』を受けなければなりません。
その結果は三つに分かれます。
⑴ 要介護 1〜5のどれか
⑵ 要支援 1〜2のどちらか
⑶ 非該当
『要支援』の認定を受けられた方は、『介護予防・生活支援サービス』を受けることができます。
『介護保険サービス』と『介護予防・生活支援サービス』はどこが違うのでしょうか?
1 お金の出所が違う
『介護保険サービス』は国から事業者にお金が支払われます。
サービスを利用される方は、国が利用料金の9割〜7割を負担してくれます。
一方、『介護予防・生活支援サービス』はお住いの自治体が事業者にお金を払います。
つまり、利用料金の9割から7割はお住いの役所が出してくれるということです。(ほとんどの方が1割負担です。年金などの収入によって変わります)
2 受けられるサービスの目的が主に予防である
『要支援』には、1〜2までありますが、その目的は、
『状態をより良くすること』と『予防』です。
今の状態をなるべくキープ、さらにはより良くし、より重い介護を受けることがないように『予防』しましょう!
ということです。
だれしも老いは進んで行き、生活しにくくなってしまいます。
様々な介護予防サービスを活用することによって、なるべくそのスピードをゆっくりさせていこう、という取り決めなのです。
では、その費用はいくら位なのでしょうか?
『要支援 1』の方が1ヶ月に使える金額は、約5万円です。
自己負担額は最高でも1万5千円です。
『要支援 2』の方であれば、1ヶ月に使える金額は、約10万円です。自己負担額は高所得者の方でも最高3万円です。
担当のケアマネージャーさんは、地域包括支援センターの職員の方が担ってくれます。介護予防のケアプランを作成してくれます。
費用は無料です。
サービスの利用方法や、生活で困ったこと、お体の心配なことなどいろいろなことを相談することができます。地域包括支援センターには、保健師さんや社会福祉士さんがおられます。必ず力になってくれます。
・訪問型サービス
訪問ヘルパーさんを派遣してもらえます。生活に関することを一緒に行っていくことができます。
例として・・・
1週間に1回、月に4回掃除のサービスを受けた場合、1ヶ月にいくら位かかるのか?
自己負担額は 1,113円です。
1週間に2回、月に8回来てもらっても、1ヶ月に2,226円程です。
最近は、『買い物難民』などという言葉も聞かれるようになりました。
『買い物代行』も行ってくれます。1時間の時間の中で、近所のスーパーなどに行き、必要な品物を買ってきてもらうことができます。
大変助かると喜ばれています。
ケアマネージャーさんと相談しながら、わりと安い金額で『介護予防・生活支援サービス』を利用でき、介護予防を行うことができます。
認定調査の結果、『非該当』だった場合は、何も利用できないのでしょうか?
『非該当』の方でも、予防のために活用できるサービスがあります。
地域ごとに『一般介護予防事業』というものがあります。
地域に施設が設けられています。そこで開かれる様々なプログラムに参加することができます。
そのプログラムの内容は多岐にわたっています。
高齢の皆さんが地域の方たちと触れ合いながら元気に生活し、介護予防や認知症予防のために役立つものとなっています。
僕も一度見学に行かせていただいたことがあります。
『脳トレ教室』という名前のプログラムでした。
約20分程のプログラムです。認知症予防のために、声を出しての詩の朗読や、簡単な計算やパズルなどを組み合わせて行っていきます。職員の方と向かい合わせになり取り組んでおられました。数人の方が順番で楽しそうに行なっておられました。
送迎や昼食なども用意されていて、良い時間を過ごすことができると思いました。
これまで取り上げてきたように、介護認定を受け、『要支援』の認定や『非該当』との認定を受けたとしても、住み慣れた地域で様々なサービスを活用し、より元気に過ごしていくことができます。
お近くの地域包括支援センターにて詳しい情報を得ることができます。
例えば、独居生活をされている親御さんをお持ちの家族の方は、一度お気軽に足を運んでみていただきたいと思います。
僕も地域包括支援センターで働く知り合いがおりますが、気さくでよく話を聞いてくれる方ばかりです。
心配せず、まずは相談してみることをお勧めしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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