ベッドで過ごされる時間が長い方向け、アイデア介護用品5選

高齢者の生活関連

ご訪問いただきましてありがとうございます。

日々、男のヘルパーとしてご利用者のところを飛び回っているサード・ラプソディです。

ご利用者のことを考えたお役立ちアイテムはたくさんあります。

今回の記事では、ベッドで過ごされる時間の長い方向けに「これはいい!」と思わずうなってしまうアイテムを5つ選んでご紹介したいと思います。

介護福祉士として、毎日ご利用者のところに伺っているサード・ラプソディからのおすすめです。

実際にどのように役立つのかも含めながらご紹介しています。

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① クリップシャツ

一見すると普通の肌着に見えるのですが、よく見ると体の真ん中にクリップがついていて開け閉めするようになっています。

このタイプの肌着は本当におすすめです。

ちなみに女性用はこちらです。

まずお伝えしたいのは、肌着の機能もさることながら、ご本人の『やる気を促す』ということです。

普通の丸首だと、どうしても頭や腕など着る時に無理な動きをせざるを得ないので、気分的に面倒くさくなってしまうことがあります。

でも、この『クリップシャツ』なら、前開きなので無理な姿勢をしなくても大丈夫です。声をかけるだけで腕を伸ばして袖を通そうとされることが多いです。

ベッドで過ごす時間が長くなると、お体を動かす機会は少ないものです。

なるべく体を動かしてほしいと思っても、その機会そのものがあまりないのが残念です。

これから暑くなってくるので『クリップシャツ』を何枚か用意しておき、まめに肌着を取り替えるなら、体を動かしながら清潔も保てます。

この肌着は『棉100%』なので、ばっちり汗を吸ってくれます。

室内はエアコンが効いていると思いますが、ベッドで休むご本人の背中は、やはりしっとりとしています。

『クリップシャツ』を活用し、体を動かしながら清潔を保っていただきたいと思います。

② 全開パジャマ・全開ジャージ

着るもの関係でもう一つおすすめがあります。

全開シリーズです。

ご自宅での『着替え』はご本人はもちろん、どうしても介護者にもかなりの負担がかかってしまいます。

少しでもその『負担を軽くしよう』、『なるべくご本人ができるように』と開発されたのがこの『全開』シリーズです。

全開パジャマ

この全開パジャマのおすすめポイントは、『必要な場所をファスナーで開けることができる』という点です。

例えば、排尿のために『バルーン』(チューブを陰部に取り付け、ベッド外のパックに尿を流す)を付けての生活となっておられる方、そのご家族には大変お役に立ちます。

着替えやおむつ交換、清拭など何をする時でも『チューブ』が気になります。チューブにゆとりをもたせるよう工夫されていると思います。

それでも「抜けてしまうかもしれない」という不安と闘いながらの作業となっていると思います。

でも、この『全開パジャマ』ならその心配がずいぶん軽減されます。

写真にあるように、ズボンのサイドにファスナーがあるので、そこを通すことができます。チューブに負荷をかけることがありません。

そして、普通のズボンであれば、どうしてもウエストのところからチューブを出すことになるので、その分中途半端な履き方しかできません。

このパジャマなら、サイドからチューブを出せるので、ズボンをウエストの位置までしっかりと上げることができます。肌着を楽にズボンの中に入れ込むこともできます。

もう一つのおすすめは『全開ジャージ』です。

デイサービスや受診の時など外出する時は、パジャマで出かけるわけにはいかないと思います。

外出用におすすめです。

この『全開シリーズ』がありがたいと思うのは、『椅子での着替えができる』ということです。

ベッドでの生活をされていると、着替えもベッド上で行われることと思います。

ベッド上でのズボンの履き替えは、ご本人が腰を上げることができれば割とやりやすいです。

でも、それが難しい場合は、寝返りを打つように動いていただき、お尻を半分ずつズボンに通すことになります。

例えば、「受診に行くけど、なるべくギリギリに着替えたい」という時があると思います。

『外出のためにせっかく着替えたものの、出発までの間に何かの拍子でズボンが濡れてしまった』ということや、『出かける間際に排便があった』ということもあります。忙しい中、もう一度全部着替えなければならないというのは、ご本人にとっても介護される方にとっても心身共に負担が大きいです。

急いでいる時などにそういうことがあると「このタイミングで!勘弁してよ!」とつい声が大きくなってしまったりします。(なぜかタイミングが悪いんですよね・・・)

この『全開パジャマ』なら『出発する間際に』椅子や車椅子にズボンを広げ、その上に座って、あとはファスナーをしめれば履くことができます。

受診の時も、ズボンを全部脱がなくても、裾をまくったりしなくても、ファスナーを開ければ必要なところだけ先生に診ていただけます。

ちなみに女性用もあります。

ご自分でできることを行っていくことは大切なことだと思います。

できることを増やしていくことにつなげていきたいです。できることが増えていくと、さらに「やってみよう」という前向きなお気持ちになってもらえるものです。

その一役を買ってくれる商品ではないかと思います。

③ 防水ボックスシーツ

多くの方が『防水シーツ』を活用しておられます。

このような感じで、お尻を中心に、腰回りをカバーする防水シーツを利用されているかもしれません。

このタイプは、動きの少ない方向きです。

防水シーツを利用すると、お体が接するところが蒸れてしまいます。

このタイプなら、防水シーツ以外のお体の蒸れを避けることができます。

でも、オムツ交換や着替えの時にどうしても『しわ』になりやすいです。

そして、そのしわがお肌へダメージを与えることがあります。

そこで、お勧めしたいのが『防水ボックスシーツ』です。

一度しわになってしまうと、それを直すのは大変です。

この『防水ボックスシーツ』なら、ゴムで引っ張ってくれるのでしわになりにくく、肌へのダメージの危険を減らせます。

ベッド上でよく動かれる方もいらっしゃいます。

このタイプならベッド全面を覆っていますので、もし尿漏れがあっても大丈夫です。

シーツ交換もなかなか骨が折れる作業です。

デイサービスなどに行っておられるなら、その間に交換することができます。

でも、ご本人がベッドで休んでおられる時に行う場合は、まず車椅子などに移乗していただくところから始めなければなりません。それも負担が大きいと思います。

介護される方のお体への負担を軽減するため、『使い捨て防水シーツ』を併用していただきたいと思います。

介護されるご家族がお体を痛めてしまったら大変です。

心身ともにギリギリまで頑張らないでいただきたいと思っています。

もしよろしければ、僕たち訪問ヘルパーさんを是非活用していただきたいと思います。オムツ交換や、同時にシーツ交換も依頼していただくことができます。

他人が家の中に入ることに抵抗がある方もいらっしゃいます。

家族以外の人にデリケートなことを頼むのも嫌がる方もおられます。

では、なるべくご負担にならないように『短い時間』の訪問はかがでしょうか?

『30分の身体介護の訪問、オムツ交換、清拭、着替えだけヘルパーにお願いする』

ということもできます。

基本的には、1回の訪問後、2時間の間を空ければ2回目の訪問を行うことができます。

一日に3回、『朝』『昼』『夕』のオムツ交換だけの訪問を利用されている方もいらっしゃいます。

是非ケアマネージャーさんに相談していただき、在宅での介護を頑張りすぎないようにしていただきたいと切に願っています。

④ 密閉ごみ箱

介護されているとどうしても避けられないのが『ニオイ』の問題です。

仕方がないとは分かっていても、気になるものです。

密閉のしっかりしたものを選びたいです。

おすすめはこれです!

少しお値段は張りますが、それだけの機能を備えています。

オムツのニオイはどうしても部屋全体に染み付いてしまいます。そうなる前に手を打っておきましょう。

毎日のことだからこそ、気を遣いたいところです。

⑤ ハサミ

最後はお食事関係の物です。

ご自分でできることはご自分で行う』ように励ましたいと思います。

ベッドでの生活で、お食事は楽しみの一つだと思います。

食事を用意される介護者もいろいろと気を遣いながらお世話されることと思います。

それでも、いつも100%行き届くというわけにはいかないかもしません。

ご本人が自分で食べやすいように食材をカットする『ハサミ』を活用することができます。

 

このハサミは『先端がカーブしている』ので、持ち上げた時に落とさずにカットすることができます。

何度やってもうまく行かないとイライラしてしまうものです。

これなら食べやすいように自分でカットすることができます。

まとめとして

ご自宅でご家族を介護していらっしゃる皆様に敬意を表したいと思います。

日常のお世話のみならず、気持ちを盛り上げ、できることを増やそうとし、寝る間も惜しんで頑張っておられると思います。

でも、『頑張りすぎないでほしい』と切に願っています。

時には『レスパイトケア』を活用していただきたいと思います。

ご本人にはショートステイなどに一時的にお泊りに行っていただき、介護される方が休息(レスパイト)をとっていただきたいと思います。

訪問ヘルパーの仕事をさせていただいていると、ご家族の皆さんに頭の下がる思いをすることがたくさんあります。

その一方で、「どうぞご自分のお体もご自愛ください」と願わずにはいられません。

今回の記事でご紹介させていただいたものは、ご本人はもちろん、介護される方のご負担を少しでも減らせるのではないかと思っています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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