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趣味でシャツのリメイクにハマっている介護福祉士のサード・ラプソディです。
アラフィフに入り、初心者ながらミシンをカタカタ言わせています。
今回は、ユニクロのボタンダウンシャツをデカ襟ラウンドカラーにリメイクした件のご紹介です。
デカ襟といえば、80年代くらいに、メンズNON-NOでよく見たような記憶があります。
(おぼろげな記憶なので不正確かも・・・スミマセン)
最近でもデカ襟シャツを見かけることはありますが、襟の先端がとがったタイプばかりです。
「アラフィフ人生も深まってきたし、きれいめおやじにもならないといかんし、SDGsにも取り組みたいし、ここらで角の取れた丸襟シャツのリメイクでもするかな」
と勝手に息巻いた次第です。
実は、この時にはまだ『デカ襟』のシャツになろうとは思ってもいなかったのです。
リメイクの俎上に上らせたユニクロのシャツとは?
このカジュアルシャツです。
友人からいただいたシャツです。
ごく普通のブロード地のカジュアルシャツです。
『きれいめ』というか『控えめ』といった印象のシャツです。
どんな生地を使ってユニクロのシャツをリメイクするのか?
大柄な青いチェックの生地があり、これでラウンドカラーを作ったらいい感じになるんじゃなかろうか?と思い、襟に使うことにしました。
実はこの生地、奥さんが履かなくなったスカートをばらした生地です。
もったいないので、「捨てる!」というのを奪い取り、リッパーでほどいておいたのでした。
捨てられるはずだった生地を使うのは何てSDGsなんだろうと一人悦に入っていたのでした。
白い方は普通のオックスフォード生地をまとめて買っておいたものです。
青チェックの生地はややゴワゴワした感触です。
襟に当たる部分にこの生地を使うと皮膚がこすれそうなので、オックスフォード生地を使うことにしました。
青や白といった爽やかな色、かつ、トラッドなチェック柄ならリメイク後『きれいめシャツ』に変身してくれるのではないかという淡い期待を抱いていたのでした。
アラフィフ人生を『きれいめ』に過ごすためには爽やかさは大事な味付けです。
ラウンドカラーについて
⑧番のシャツは襟の先端がカーブしています。
ピンはさておき、ラウンドカラーシャツは非常にクラシックな印象です。
この『Gentleman』と題する本は2000年にロンドンで買いました。
この本の中に上記のシャツ(⑧)の写真が載っていました。
僕は勝手にブリティッシュトラッド的な襟型なのかと思っていましたが、説明によると『とてもアメリカ的な襟型』となっていました。
『きれいめおやじ』を目指す僕としては、チェック柄のラウンドカラーシャツへの期待がうなぎ上りになるのでした。
ユニクロのボタンダウンシャツを『きれいめ』ラウンドカラーにリメイク
シャツの印象は、襟型を変えるだけでかなり変わります。
今回は、襟と台襟、カフス、胸ポケットをリメイクすることにしました。
順番にリメイクの手順をご紹介していきます。
リメイクする部分を外す
こんな感じで外れました。
別の写真で申し訳ありませんが、リッパーを使って慎重に外していきます。
ちょっとずつしか進まないのでイライラするかもしれません。
でも、怒りに任せて強引にリッパーを進めると生地に穴が開いてしまいます。(経験あり💦)
なので、温泉にでも浸っているような楽な気持ちでリッパーを進めます。
台襟の型取り
外した台襟を使って型取りをします。
チェックの生地に外した台襟を乗せ、待ち針で留めマーキングします。
縫い代を1㎝程もたせてマーキングします。
それからカットします。
写真は、チェックの生地をカットしたのち、オックスフォード生地もまとめて待ち針で留めてカットしているところです。
襟の型取り
外した襟をチェック生地の上に置き、待ち針で留めます。
柄がある生地なので注意が必要です。
襟の左右で柄が合うように元の襟を待ち針で留めます。
次にマーキングしていくのですが、ラウンドカラーにしなければなりません。
それで、手持ちのシャツからラウンドカラーシャツを見つけてきました。
10年位前に上野のスーツカンパニーで買ったシャツです。
確か5千円くらいだったと思います。
このシャツで襟型を取ります。
ズボラなやり方で恐縮です。
元のシャツの角を折り、その上からスーツカンパニーのラウンドカラーシャツを載せ、鉛筆でマークしていきます。
縫い代分を含めて1枚をカットしたら、柄を合わせながらもう一枚カットします。
カット後の生地を見て一瞬「おやっ」と思いましたが、スルーしてしまいました。
表側の襟裏に接着芯を貼ります。
アイロンを当てて接着します。
ここでも、何か変な感じはしたのですが、やはりスルーしてしまいました。
襟と台襟を縫い合わせる
次に襟と台襟を縫い合わせます。
まずは『しつけ』をします。
『しつけ』をすると、襟と台襟を縫う時にお互いがずれるのを防いでくれます。
手間のかかる工程なのですが、非常に大事です。
襟と台襟を縫い合わせました。
縫った後、『しつけ』を取り除きます。
縫い代を5ミリくらい残してカットします。
角はきれいなカーブが出るように切れ込みを入れます。
襟の完成、しかし・・・
襟の完成です。
なんとも可愛らしい襟になりました。
しかし、ここへきて、さらに違和感は強まりました。
身頃に襟を合わせ『しつけ』をします。
そして、試着をしてみると、違和感は的中しました。
襟がデカ過ぎです。
デカ過ぎたため、不自然な皺ができています。
これじゃあダメです。
襟がもう少し小さくなるようにやり直しです。
もっと早い段階で気が付いていればよかった・・・
トホホ・・・
涙の襟やり直し
ここまで来てやり直しです。
あきらめずに頑張ります。
せっかっく縫ったところをリッパーでチクチク外していきます。
外したところにもう一度『しつけ』をします。
その時に、台襟の生地の間に襟を深めに『しつけ』していきます。
そうしないと、襟が小さくなりません。
ここから先は、失敗を重ねないように集中していたため、襟を縫っている写真がありません・・・
そして、再び襟を身頃に付けている『しつけ』写真もないです・・・
工程の途中写真はないのですが、約2㎝程小さくなりました。
小さくはなったのですが、それでも十分『デカ襟』です。
カフスを縫う
気を取り直してカフスを作っていきます。
外したカフスをチェックの生地の上に置き、好みのサイズにマーキングします。
縫い代分1㎝を含めてカットします。
長めのカフスが好きなので、9.5㎝のカフスにします。
カットしました。
今回は、角にカーブを付けるのはやめにしました。
四角形のカフスになります。
表側になる生地裏に接着芯を貼ります。
そして、表側同士を合わせて縫います。
写真は、生地の端から1㎝のところを縫っています。(縫い代1㎝)
縫い終わった後、縫い代を5ミリくらい残してカットします。
写真がなくて恐縮ですが、このあと、袖に縫い付けます。
ポケットを縫う
ポケットも同じチェックの生地でリメイクします。
外したポケットを生地に載せ待ち針で留めます。
柄物の生地なので、チェックが左右でゆがまないように待ち針で留めます。
縫い代を1㎝残してカットします。
ポケット上部は4㎝折り返します。
ポケットの上部、折り返す部分は、身頃に縫い付ける前に先に縫っておきます。
そうしないと、身頃に縫い付けた後だと縫えなくなってしまいます。
ポケットを身頃に縫い付けます。
リメイク全か所縫い終わりました!
ここまでで、台襟、襟、カフス、ポケットをリメイクすることができました。
リメイク前とリメイク後を見比べてみましょう。
・襟と台襟
台襟の仕様としては、第1ボタンを2個にしています。
イタリアシャツによくあるデザインです。
デュエボットーニと呼ばれています。
やや大きめの襟にしたかったのは本当ですが、結果『デカ襟』リメイクになりました。
・カフス
カフスも2個ボタンにしました。
ボタンホールの色も変えてみました。
・ポケット
申し訳ございません、リメイク前、ポケットだけの写真がありませんでした。
・全体
かなりシャツの印象は変わりました。
襟だけ見ると、幼稚園の園服のような可愛らしさがにじみ出ています。
小さいチェック柄の本体に対して、襟、カフス、ポケットに大柄のチェックを持ってきているのでかなりインパクトがあります。
アラフィフ男子の僕が着ていいシャツなのか?
倫理的な問題はないのか?
やや悩ましいです。
しかし、このように、古いシャツであったとしても、
自分の手で、
捨てられそうなスカート生地を使って、
新たなシャツへと生き返らせることができるのは良い事だと思います。
SDGsにもなりますし、服への愛着も増します。
また、作り手の方への敬意も深まります。
皆様も、ご自分の手でお気に入りのシャツをリメイクしてみてはいかがでしょうか?
きっと新しい発見があると思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
・【きれいめおやじを目指す】ユニクロのボタンダウンシャツを英国風クレリックシャツに作り変えた件
・【きれいめおやじを目指す】ユニクロのボタンダウンシャツを一風変わったクレリックシャツにリメイクした件
追伸
先日、埼玉県所沢市にある『角川武蔵野ミュージアム』に行った際、リメイクしたシャツを着ていきました。
特にお巡りさんにも何も言われませんでしたので、大丈夫でした💦
本好きにはたまらないスポットです。
角川独特の本の並び方になっているのが興味深かったです。
時間があっという間に立ってしまいました。
以上、追伸でした。
ありがとうございました。
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