ヘルパーさんを頼むとより『楽』で、より『楽しい』生活が送れます。
ご訪問いただきましてありがとうございます。
介護福祉士として日々高齢者の在宅生活を支援させていただいているサード・ラプソディです。
介護保険を活用することを考えておられるかもしれません。
いざヘルパーさんをお願いしようという時に、実際にいくらぐらいかかるものなのかは気になるところだと思います。
今回の記事では、介護福祉士として日々ご利用者宅を飛び回っている僕が、それぞれのケースを例にしながら1ヶ月にいくらぐらいかかるものなのかご紹介したいと思います。
数多くのケースがあり、すべてを網羅することができず、大変申し訳ないのですが、よく利用される4つのケースにしぼってご紹介したいと思います。
ざっくりですが、大体の金額がわかると思います。
きっと安心してヘルパーさんをご利用いただけると思います。
この記事は約4分で読めますのでどうぞ最後までおよみいただければ幸いです。
【要介護1~5】の方が1ヶ月に使える介護保険の金額
介護認定を受け、ケアマネージャーさんを選ばれたかもしれません。訪問介護事業者と契約を結ぶことによって、いよいよサービス開始となります。
1ヶ月にかかる費用の説明も受けられたに違いありません。
でも、「あれ、いくらかかるんだっけな?」と心配になることもあるかもしれません。
ケアマネージャーさんが持ってきてくれる『提供表』にも金額は書かれているのですが、いかんせん分かりにくいです。
介護の業界では費用を『単位』という言い方で表します。1単位の単価は、基本は10円ですが地域によって若干の差があります。ヘルパーさんを派遣する事業所によっても若干の違いが生じます。(特定事業所加算といいます)
基準額である1単位10円で計算してありますが、どの地域にお住まいでもそれほど大きな差はありません。
『○○単位』をくっつけるとごちゃごちゃしてしまうので、すべて『○○円』だけで表しました。
要介護1~5までの方が1ヶ月に使える金額
これらの金額は、〈訪問介護〉だけではなく、介護保険を利用して受けられるいろいろなサービスの全部を合わせた金額です。
≪訪問入浴・訪問リハビリ・デイサービス・ショートステイなど≫
要介護の認定を受けておられる方は、自宅での生活の中の様々なことをヘルパーさんに頼むことができます。
これは、自立に向けた援助です。ご利用者が行うのが難しいところを補うために受けられるサービスです。
決してヘルパーさんに『丸投げ』するためのものではありません。
ご利用者・ご家族・事業者が一つのチームとして進んで行くことが大切です!
ケース① 要介護 1~5 〈生活援助〉
生活援助に含まれること・・・・
『掃除』『洗濯』『買い物代行』『調理』などいろいろあります。
例として・・・・・
1週間に1回、1時間、月に計4回の訪問。《提供表には生活3と記載》
〈生活援助〉のサービスを受けた場合、いくらかかるか?
1割負担の方 ➡ 1,056円くらい (1回264円)
2割負担の方 ➡ 2,112円くらい
3割負担の方 ➡ 3,168円くらい
1回の訪問あたりわずか264円ほどです。
回数が増えた場合は、1ヶ月の合計利用回数 × 264円 = 利用料金
となります。
この金額を訪問介護の事業所に支払うことになります。
なぜ『くらい』なのかというと、お住まいの地域によって単価が若干違ってくるからです。(違いはわずかです)
ご自分の負担割合は何割なのかは、ご自宅に送られてくる『介護保険負担割合証』に記載されています。
年金などの収入の額によって負担割合は変わってきます。
ちなみに、ほとんどの方が『1割負担』です。
ケース② 要介護 1~5 〈身体介護〉
〈身体介護〉は〈生活援助〉より少し費用が高くなります。
〈身体介護〉にはいろいろなサービスが含まれています。
『オムツ交換』『入浴介助』『食事介助』『清拭』『口腔ケア』『買い物同行』『デイサービスや人工透析へ行く送迎車への送り出し・迎え入れ』など。
例として・・・・・
1週間に1回、1時間、月に計4回の訪問。《提供表には身体2と記載》
内容は『入浴介助』のサービスを受けた場合、いくらかかるか?
1割負担の方 ➡ 1,864円くらい(1回466円)
2割負担の方 ➡ 3,728円くらい
3割負担の方 ➡ 5,592円くらい
サービス内容にかかわらず《身体介護》であれば全部同じ値段です!
回数が増えた場合は、1ヶ月の合計利用回数 × 466円 = 利用料金
となります。
ケース③ 要介護 1~5 〈身体介護〉と〈生活援助〉の組み合わせ
『身体介護』と『生活援助』を組み合わせた1時間のサービスを受けることができます。《提供表には身体1生活1と記載》
例えば・・・・・
・買い物代行後一緒に掃除を行う。
・服薬確認後、調理を行う。
など、様々なケースがあります。
基本的に『一緒に行なう』のは『身体介護』となります。
週に1回、1時間のサービス、月に4回の訪問だと1ヶ月にいくらかかるか?
1割負担の方 ➡ 1,488円くらい(1回372円ほど)
2割負担の方 ➡ 2,976円くらい
3割負担の方 ➡ 4,464円くらい
回数が増えた場合は、
1ヶ月の合計利用回数 × 372円 = 利用料金 となります。
この金額を訪問介護の事業所に支払うことになります。
ケース④ 要介護1~5〈身体介護〉と〈生活援助〉の組み合わせ1.5時間
1時間では足りないこともあります。
ケアマネージャーさんと相談し、必要であるなら1時間30分のサービスにしてもらうこともできます。
例として・・・・・
・買い物同行し、戻ってから一緒に掃除を行う。
・掃除、洗濯、調理を行い、服薬の確認もする。
・入浴介助をし、調理もする。
など、いろいろあります。
『買い物同行』や『買い物代行』の依頼は多くあります。
時間がかかるので、1時間30分で対応することが多いです。
『身体介護』に長く時間がかかるか、それとも『生活援助』の方が重要度が高いかによって、費用も少し違ってきます。
週に1回、1時間30分のサービス、月に4回の訪問だと1ヶ月にいくらかかるか?
・『身体介護』に重点を置く場合。《提供表には身体2生活1と記載》
1割負担の方 ➡ 2,172円くらい(1回543円ほど)
2割負担の方 ➡ 4,344円くらい
3割負担の方 ➡ 6,516円くらい
回数が増えた場合は、合計利用回数 × 543円 = 利用料金
となります。
この金額を訪問介護の事業所に支払うことになります。
・『生活援助』に時間がかかる場合。《提供表には身体1生活2と記載》
週に1回、1時間30分のサービス、1ヶ月にいくらかかるか?
1割負担の方 ➡ 1,796円くらい(1回449円ほど)
2割負担の方 ➡ 3,592円くらい
3割負担の方 ➡ 5,388円くらい
回数が増えた場合は、
合計利用回数 × 449円 = 利用料金 となります。
これ以外にも様々なケースがあります。
短い訪問では〈身体介護〉15分から、長い訪問ではサービスの必要が明らかであれば長時間に及ぶものまであります。
内容も、必要最低限の生活を送るために必要なことは大体含まれています。
まとめとして
介護保険にはいろいろな決まりがあり、ヘルパーさんに頼みたくても行えないこともあります。まずはケアマネージャーさんとよく相談し、生活していくのにどんな困りごとがるのか、伝えていただきたいと思います。
ヘルパーさんの支えを受けるなら、生活やお体はより『楽』になっていくと思います。
支えておられるご家族にとっても助かる面がたくさんあると思います。
ぜひ活用していただければと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
介護保険活用までの10の道のり。認定前でも活用できる裏ワザあります。
親の退院前にやっておきたい3つの準備。知っておくべき1つのサービス。
親御さんの認定が『要支援』の方向け。訪問ヘルパー利用料金の目安。
コメント