ご訪問いただきありがとうございます。
介護福祉士のサード・ラプソディです。
ヘルパーさんを15分だけ頼めることを聞かれたことはおありですか?
今まではご家族がひとり暮らしの親御さんをサポートできたのですが、様々な事情や状況の変化によって、今までのようにできなくなってしまうことがあります。
例えば、このような時に短時間のヘルパー訪問を依頼すると便利です。
・「ひとり暮らしの親が退院した後、食間の服薬が加わってしまったが、自分で飲めないし、家族はだれもその時間に親のところに行けないので、きちんと服用できない」
・「仕事の都合で、ひとり暮らしの親が人工透析から帰って来る迎え入れの時間に間に合わなくなってしまい、世話ができない」
どのお悩みも、「ヘルパーさんにちょこっとだけ来てもらえたら」解決します。
今回の記事は、実際にあった『15分や30分の短い時間だけ』の訪問を行った例をご紹介したいと思います。
この記事は約3分で読むことができます。
是非最後までお読みいただき、ご参考にしていただければ幸いです。
・朝、人工透析への送り出し(20分未満の訪問)
・食間の服薬介助(20分未満の訪問)
・人工透析からのお迎え + 食事の用意など(30分未満の訪問)
・ヘルパーさんを頼む費用はいくらぐらいか?
ひとり暮らしの親のため、朝、人工透析への送り出し(20分未満の訪問)
М様(80代男性・独居・要介護3 週3回人工透析)
外見はスキンヘッドで強面な方ですが、大変紳士な方でした。
車で15分位のところに娘さんが住んでおられます。
それまでは、娘さんが送迎車への送り出しをなさっておられましたが、
娘さんのお仕事の都合があり、困難になってしまいました。
そのクリニックは、送迎車が迎えに来てくれるものの、『だれかが送り出しの時間に付き添っていてください』という条件がありました。
ご本人が急に体調不良になったりした時に、ドライバーでは対応ができないためです。
それで、訪問ヘルパーを依頼されることになりました。
朝、8時25分ごろに送迎車がやって来ます。
その前にヘルパーがお伺いし、ご様子を確認し、送迎車が来るまで一緒に待つことになりました。
訪問時間は20分です。(実際のサービス時間と、訪問の記録を書く時間)
ケアマネージャーさんの持ってくる『サービス提供票』には『身体01』と記載されています。
週に3回(火・木・土)訪問させていただいていました。
玄関のベルを鳴らすと、支度を整えすぐに出てきてくださいました。
体調の確認や忘れ物はないかなどを確認し、送迎車を待ちました。
現役時代になさっておられた仕事のことや、特別養護老人ホームに入所しておられる奥さんのお話し、趣味の写真や登山のお話しなど聞かせていただきながら待っている時間は楽しいものでした。
送迎車がやって来て、無事に乗り込み、出発されるとホッとします。
このように、短い時間のヘルパーの訪問を活用することができます。
ちなみに、この『送り出し』のヘルパーの訪問は、デイサービスへ通所されるご利用者でも活用することができます。
日中独居になる親のため、食間の服薬介助(20分未満の訪問)
K様(90代男性・50代後半の息子さんと同居・要介護2)
小柄ながら、とても90代とは思えないような背筋の伸びた、よく動かれる方です。
病気のため入院されていましたが、ご自宅に戻ってくることができました。
ただし、服薬の回数が増え、午前と午後それぞれに『食間の服薬』が加わることになりました。
しばらくは一緒に暮らしておられる息子さんが朝の出勤前に薬を用意しておき、飲む時間などもメモして一緒においておかれていました。
しかし、ご本人は家の中のことをあれこれやっているうちに飲むことを忘れたり、飲んだこと自体を忘れてしまい次から次へと飲んでしまうようになりました。
定期検査の数値なども悪くなり、このままでは難しいとのことで、息子さんはケアマネージャーさんを通し、ヘルパーを依頼することになりました。
プランの中に『食間の服薬の介助』が含まれることになりました。
デイサービスに行かれる日は、(月・火・木・土)持ち物バッグに入れておけば、先方で服薬できるので、問題ありません。
それ以外の日、(水・金)はヘルパーが10時と15時に訪問し、服薬の手伝いをすることになりました。
訪問すると、いつも快く迎えてくださり、素直に服薬されていました。
このような形でヘルパーを活用することもできます。
ひとり暮らしの親のため、人工透析からのお迎え + 食事の用意(他)(30分未満の訪問)
最初にご紹介したМ様は、人工透析後のお迎えも依頼されました。
ご家族の対応が難しいためです。
クリニックを出発する時(午後2時頃)にサービス提供責任者に「今から出ます」と電話をかけてくださいます。
サービス提供責任者から僕が連絡を受け、送迎車が到着する前に伺います。
スケジュール的に難しい時には、他のスタッフと手分けして対応していました。
透析後はお疲れになっています。
遅い昼食を少し召し上がり、お休みになります。
動き回るのが困難なため、ヘルパーが食事や水分補給の準備をします。
事前に、すぐに食べられるものなどを用意しておいてくださり、それをお出しします。
お迎えと食事の準備で30分の訪問です。
ケアマネージャーさんの持参される提供票には『身体介護1』と記載されています。
このように、必要なことを加えてサービスを受けることができます。
ヘルパーの訪問はご利用者やご家族がケアマネジャーさんと相談して決めていきます。
介護保険には様々な決まり事があります。
その範囲内でヘルパーさんを活用することができます。
ヘルパー利用の費用は?
最後に利用料金をご紹介します。
地域によってわずかに違ってきますが、大体このくらいです。
依頼する訪問介護事業所に実際に支払う金額です。
『送り出し』や『迎え入れ』は身体介護になります。
1割負担の方 1回 → 196円
2割負担の方 1回 → 392円
3割負担の方 1回 → 588円
1ヶ月の費用の例(週に3回、月に13回利用として計算)
1割負担の方 → 2,548円
2割負担の方 → 5,096円
3割負担の方 → 7,644円
『身体介護1』(ヘルパー20分以上30分未満の訪問)
1割負担の方 1回 → 294円
2割負担の方 1回 → 587円
3割負担の方 1回 → 880円
1ヶ月の費用の例(週に3回、月に13回の訪問で計算)
1割負担の方 → 3,822円
2割負担の方 → 7,631円
3割負担の方 → 11,440円
まとめ
ヘルパーさんの利用方法は実に様々です。
『15分だけ』
『30分だけ』
などにも対応しています。
まずは親御さんの身体面や生活面の『困った』ことをケアマネージャーさんに相談してみましょう。
ご本人のみならず、ご家族の負担を軽くすることができます。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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