家のお風呂に入りたい親御さんのために!安全度アップの3つの方法

身体介護例

自宅での入浴をより安全に、より楽に行う方法があるのでしょうか?

お体の具合によって、入浴しようとされない方もいらっしゃいます。

入浴しないと清潔を保てず、においも生じるかもしれません。

確かに、足腰が弱ってきたり、ご病気のために入院され、その後自宅に戻ってこられた時に入浴は高いハードルになることがあります。

より安全で楽に入浴できる方法はないものか?という疑問をお持ちではないですか?

では、どのようにしたらより安全に自宅での入浴を行うことができるでしょうか?

安心して入浴するための様々なアイテムがあります。

介護福祉士として、在宅の高齢者宅で実際に使っている物も含めてご紹介します。

この記事は約2分で読めますので、是非ご一読いただければ幸いです。

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その① 住宅改修

介護保険を利用することによって浴室を住宅改修し、入浴しやすくすることができます。

例えば・・・・・

訪問させていただいているお家ではこんな改修工事を介護保険を利用して行っていました。

手すりの取り付け

入り口のドア枠に縦長の手すりを取り付けます。

脱衣所から浴室に入る時に、床が一段下がっています。

手すりがあれば、それにつかまって浴室に入ることができます。

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浴槽の壁面にL字型の手すりを取り付けることも多いです。

湯船から出るときに、つかまることができるので、立ち上がりやすいです。

その② 福祉用具

自宅で入浴したい!方には是非福祉用具を購入、又はレンタルすることをお勧めしたいと思います。

どんな物があるでしょうか?

段差解消すのこ

すのこを福祉用具の業者さんから購入することもできます。上の写真の床も、すのこを敷いています。床をかさ上げすることによって、出入りや浴槽のまたぎをしやすくできます。

業者さんが浴室に合わせて加工してくれます。今までよりも楽に入浴することができます。

浴槽に取り付ける手すり

万力のような形をしていて、浴槽をはさみます。その上部に円形の丈夫な手すりがついています。

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湯船に入る時、出るときにつかまることができます。

シャワーチェアー

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多くの利用者の方が使っておられるのは、折りたたみ式の椅子です。座って体を洗ったり、シャワーを浴びることができます。使用後は折りたためるので、掃除の時もあまり邪魔になりません。

・浴槽内椅子

浴槽の中に沈めて使います。

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プラスティックの椅子だと軽いので、プカプカ浮いてしまいますが、踏み台のようなこの椅子は重みがあり浮いてくることはありません。床への接地面にはゴムが付いており、滑らないようになっています。

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浴槽に入る時には、この浴槽内椅子を踏み台のようして一度足を乗せることができます。その後、腰掛けることができます。高さの調節もできるようになっています。

入浴は想像以上に体力を使います。浴槽の床に直接座ってしまうと立ち上がれなくなってしまうことがあります。入ったはいいけど、出られなくなって救急車を呼んだという話もよくあります。

椅子に座るので腰湯にはなってしまいますが、この浴槽内椅子があれば立ち上がりやすく、安全です。

これらの商品は介護保険が適用されます。

1割の負担で購入することができます。(収入によって自己負担額が2割になる方もいらっしゃいます。その場合は同じように2割の負担額になります)

段差解消のすのこは、浴室の大きさによって値段が変わってくるので、まずは業者さんに見積もりを出してもらいます。

浴槽に取り付ける手すりは、2万円程で販売されています。負担額は2千円ほどになります。

シャワーチェアーは大体、2万5千円前後で販売されているので、負担額は2千5百円ほどです。

浴槽内椅子は1万9千円程で販売されています。負担額は1千9百円程になります。

費用的にはかなり安く抑えることができます。

こうした道具を活用することによって自宅での入浴が可能になります。

ケアマネージャーさんや福祉用具の担当の方は親切に相談にのってくれます。遠慮なくいろいろ尋ねてみましょう。

その③ 訪問介護(ヘルパーさん)

ヘルパーさんを頼むことができます。

ヘルパーをやっている僕から言うのもなんですが、本当に大きな力になってくれます。

ある利用者の方(90代男性)は、大変元気な方でした。まだヘルパーを頼む前、自分で入浴されていました。ところが、入浴中に体調が悪くなり浴槽内に沈んでしまったのです。幸い、そばにお嫁さんがいてくれたので大事には至りませんでしたが、「これでは危ない」ということでヘルパーを頼むことにされました。

入浴の介助のために訪問させていただくようになりました。しかし、基本的にとてもお元気でいらっしゃいます。自分の体もほとんど洗えます。頭や背中を洗うなど一部だけ介助しました。

熱いお湯に長く浸かるのがお好きでした。でも、入浴は体力を使います。入ったはいいけど、出られなくなったら大変です。そうならないように、一緒に浴室内に入らせていただき、時々声をかけさせていただきました。

とても紳士的な方で、嫌な顔をせず声かけに応じてくださいました。

手すりやシャワーチェアーなども活用され、安全に入浴されていました。

ヘルパーさんを頼むといっても、一から十までやってもらわなくても大丈夫です。利用される方のご希望をケアマネージャーさんや、ヘルパー派遣の段取りを行うサービス提供責任者がよくお聞きし、それに応じてサービスが提供されていきます。

このように、

① 住宅改修

② 福祉用具レンタル

③ 訪問介護(訪問ヘルパー)

これらの介護保険サービスを活用することによって、安全に入浴することができます。

是非ご参考にしていただければ幸いです。

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